先月18日に第150回日商簿記検定がありました。
簿記の試験を受けられた方、お疲れ様でした。
そして先日合格発表があり、私も日商簿記2級に合格することができました。
日商簿記二級はどのくらいのレベルなの?
日本商工会議所のホームページにはこんな感じで書いてあります。
営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つ。企業の財務担当者に必須。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できる。
高校(商業高校)において修得を期待するレベル。
簿記 2級 | 商工会議所の検定試験 より引用
今回の簿記の勉強を通じて、企業のIRの決算報告書や財務諸表などをある程度読めるようになる力をつけられているのではないかと感じました。
経理の職についている方、そして起業を考えている方には必要最低限の知識だと思いますので、取っておいて損はない資格です。
なぜ受けたのか
僕は来年の春からコンサルタントになるのですが、会計用語がわかることや簡単な財務諸表であれば読める力が必要だと感じたからです。
企業の財務諸表も読めないようではコンサルティングはできませんし、経営層とも話をすることはできません。
また、外資金融に内定をもらった友達やコンサル業界に行く内定者は簿記二級を最低限入社までに取得してね〜と言われているらしくコンサルタントになる上で最低限必要な資格だと感じました。
点数はどのくらいだったのか
簿記二級の試験は大問が五つあり、
大問1〜大問3までは商業簿記、
大問4と5は工業簿記と別れています。
合格発表後に点数開示をすることができたのでこちらに載せておくと
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
12点 | 16点 | 12点 | 16点 | 20点 | 76点 |
でした。
簿記二級は合計点数が70点以上で合格になります。
合格証書はまだ受け取れないので、受け取ったらこちらにアップしたいと思います。
だいたい受かる人の点数
最近は商業簿記の試験の範囲が変わっており、工業簿記よりも難易度が高く、また出題例が少ないので過去問で対策するのは難しいです。 なので、よく言われていることが
工業簿記で8割〜10割の点数を取ること
工業簿記はこれまで試験範囲の変更が行われておらず、出題論点も安定しているので対策がしやすく、商業簿記に比べて点数が撮りやすいです。 その反面、一個計算ミスをしてしまうと、そのあとの回答が全部間違えてしまったりすることもあるので注意が必要です。
今回の僕の点数も工業簿記で稼いで合格点までたどり着きました。
勉強法は
僕の勉強方法は本当にシンプルで、まず教科書を1周か2周くらいして、そのあと教科書に準拠した問題集を使用していました。
僕が使っていた教科書と問題集はこれです。
教科書と問題集
教科書はイラストが豊富なすっきりわかるシリーズと、ちょっとだけお堅い教科書チックなものがあったのですが、僕は後者の教科書チックな「みんなが欲しかった 簿記の教科書」というものを使用していました。
教科書だけで合格するのは基本無理なので、問題集で演習を行う必要があります。僕は上記の教科書に準拠した「みんなが欲しかった 簿記の問題集」を使用しました!
僕は上記の教科書を最低2周した後に、問題集をひたすら解いて、わからない部分や理解ができてないところが出てきたら、その都度教科書を見返して勉強していました。簿記の勉強をしていて大事だと感じたのは、とにかく手を動かすことです。読んでインプットするのも大事なのですが、頭にある知識を使って問題をとく訓練をすることが、一番記憶にも残りやすいし、身になっていると感じました。
過去問を解く
当初は教科書と問題集だけで試験を乗り切るつもりだったのですが、大学で資格学校の人が来て無料で簿記二級のことを教えてくれるやつに行った時に
過去問は絶対解いてください
言われて、「はぁ、やっぱ解かなきゃいけないのかぁ」と7年分くらい解きました。
間違えたところは印をつけて後日また解いてみてっていう感じでわからないところをなるべく少なくするように努めました。
実際に僕が使っていたのはこの問題集です。
ネットで調べる
これは参考書によると思うのですが、なんでそうなるのかとかが書かれてなかったりした時に結構ネットで調べました。
例えば、貸倒引当金は負債勘定なのに貸借対照表で資産の部に書かれているのはなぜか?とかは僕が使っていた参考書には書かれていなかったので、調べながら勉強をしていました。
ただ、基本的に教科書を完璧にしておけば合格するようには作られているので、もし書いてなかったりわからなかったら調べるくらいのスタンスでいいと思います。
どのくらい勉強したのか
僕は今回の簿記の試験に落ちたくなかったので結構勉強しました。
具体的には試験2週間前から一日7~8時間は勉強しました。
そして、簿記3級を持ってなかったので簿記3級の勉強をしてその次に簿記2級の勉強っていう感じだったので、だいたい勉強期間は2.5ヶ月くらいでした。
資格学校の予想を参考にした
毎回大手の資格予備校は次回の簿記試験にどのような問題が出るのかを予想して、ホームページなどに公開しています。 また、個人が運営しているサイトでも予想が行われています。
僕は今回の勉強で使用した参考書を出版していたのがTACだったので、TACの予想出題論点を中心に学習し、それに加えて資格の大原の予想も参考にしながら勉強していました。
資格学校の人たちはスペシャリストなので、参考程度でも下記の講座など無料なので行ってみるのもいいと思います。
予想的中すぎてビビる
今回僕が受けた第150回日商簿記検定2級の試験中に、TACの予想が当たりすぎてビビりました。。。 大問5では直接原価計算(CVP分析)が出ると予想されていて見事的中。 さらに、大問3では貸借対照表が出ると言われていて、これまた的中。
新論点の連結会計の論点では、出るとしたら簡単なアップストリームなどの仕分けが出ると予想していて、これも的中。
今回はTACのおかげで合格できました。 本当にありがとうございます。
今回の合格率
今回の合格率が日本商工会議所の簿記検定のホームページで発表されていました。
今回は前回よりも合格率が低く、試験が難化していることが伺えます。
おそらく、連結会計やアップストリームの取引、リースなど新しい論点が追加されたことによって受験生が対応しきれていないのかもしれません。
一旦は範囲の拡大は落ち着きますが、今後簿記の試験を受ける人は必ず苦手な分野を作らずに満遍なく学習することをお勧めします。
久々に勉強して感じたこと
勉強って結構楽しいなと感じました。 そして、大人になるとこんなに時間をとって勉強できなくなることを考えると、 大学生のうちにもっと勉強しておけばよかったなとも感じました。
簿記二級の上には簿記一級があるのですが、正直そこまで取るメリットってあるかなと考え中です。
もし簿記一級に合格したらその時にはまた合格体験談を書きたいと思います。